弊社加工食品の画像がメインですが、自社で作成したサンプル商品等もイメージをお伝えするために使用しておりますのでご了承ください。
フィルム
原材料が石油由来の各種フィルムを、お使いになる資材(袋・シート・小巻など)に加工致しております。厚み(番手)については、「#20」などの表記をします。こちらは厚みを示し単位はミクロン(μm)となります。身近な単位(mm)にすると、「#50」は50μmで、0.05mmの厚みということになります。使う厚みを決める際は、触った感触や素材の腰(はり)などで決める事が多いため、フィルムに不慣れな方は実物でご確認いただいた上で使用する厚みを決めて頂く事をおすすめ致します。サイズにもよりますが、基本的に厚みが薄い方が価格も抑えられます。また環境問題への配慮として少しでもプラスチックゴミの容積を少なくする努力も必要です。「いつも「#40」を使っているから…」ということではなく、「#30」「#25」に番手を落とすことはできないか…をぜひ再確認してみてください。
OPP(二軸延伸ポリプロピレン)
腰が強く(硬い)触るとシャリシャリと音がして、折り目がつくと取れにくくなります。透明度はかなり良く、とても光沢がありますので中身の商品を綺麗に見せることができます。防湿・耐水性に優れています。通常のヒートシールでは若干シール強度が劣ります(裂けやすい)。最も一般的なフィルムです。
CPP(無延伸ポリプロピレン)
やや腰は強いですが、OPほど硬くありません。透明度は良いですが、OPの方が光沢はあります。OPと比較すると伸びる感じがありますので、LDPE(低密度ポリエチレン)の感触に少し似ているところがあります。防湿・耐水・耐油性に優れています。素材に粘りがあるため通常のヒートシールでも十分なシール強度が保てます(裂けにくい)。
セロハン
原材料がパルプ由来の各種フィルムを、お使いになる資材(袋・シート・小巻など)に加工致しております。厚み(番手)については、「#300」などの表記をします。こちらはOPPやCPPとは異なり、厚みを示していません。m²あたりの重さ(g)を示しています。ですので「#300」は30g/m²になり、m²あたりの重さ(g)が重いほど厚みがあるということになるので、「#350」は「#300」よりも厚みがあるということになります。ちなみに普通セロハンの「#300」の厚みは約21μmです。使う厚みを決める際、特にセロハンは厚みの指標である番手が重さで示されており実際の数字だけでは判断しにくいため、実物でご確認いただいた上で使用する厚みを決めて頂く事をおすすめ致します。
PT(普通セロハン)
腰が強くシャリシャリとしており、透明性は極めて高いです。以前はOPのように花をはじめ様々な用途に使用されていましたが、材質がパルプのため、紙同様に湿気・水に弱いなど取扱のデメリットにより用途がかなり絞られてきています。主な特徴としては
● 防湿性・耐水性が劣る
● 通気性が優れている
● どの方向にも手で切るのが容易
● 糊での接着が容易
● 静電気を帯びない(ホコリを吸いにくい)
● もどりが弱い(ひねって使用した際などにもどりにくく折ることもできる) などがあります。
OPにはない特長を活かした特殊な使用用途や、また環境に優しい素材として注目度の高い貴重な素材です。
MST(防湿セロハン)
表面の防湿処理により普通セロファンの欠点を補ったもの(防湿性を高めたもの)になります。但し同時に生分解性も失われてしまいます。
特殊フィルム
素材自体に機能を持たせたフィルムをお探しし、お使いになる資材(袋・シート・小巻など)に加工致しております。
抗菌フィルム
抗菌性を持たせたフィルムで、食品の賞味期限延長・品質安定に効果があります。
ガス透過性フィルム
フィルム自体に気体透過性を持たせ、密封性も確保しながら袋内のガスをコントロール。野菜や青果の鮮度を保ち、老化や追熟を抑制できます。
生分解フィルム
植物資源原料を化学合成したフィルム。廃棄後は加水分解や微生物による分解が行われ自然に還るようになっています。
紫外線カットフィルム
商品を紫外線から守り、日焼けや色あせを防止します。
不織布
● 小巻ロール・印刷・リボン・ミシン目入りロール・折り・シート・抜き・袋などの加工ができます
● ラッピング・衛材関係などの用途にお使いいただいております
不織布にもたくさんの種類があります。原材料の違いや製法によりそれぞれ特徴のある素材となり、用途に合わせて選定する必要があります。フィルムや紙とも違う風合いは布に近いので、布製品の代替として、加工のしやすさやコスト面でも重宝されています。わたしたちがよく目にする生活用品から工業用・農業用など幅広く活用されており、まだまだ新たな製品が生まれそうです。しかし風合いからイメージしにくいかもしれませんが、石油由来の素材であることが多く、実はプラスチックゴミ問題に直結します。不織布マスクなどもそうですが使い捨てになりがちなため、便利さだけを追い求めることがないように、みんなで考えていく必要があります。